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兼六園内部は、広大な敷地となっています。
面積は約11ヘクタールで、東京ドーム2.4個分に相当します。
そのため、じっくりと園内を見て回ると、1時間半から2時間かかってしまいます。
じっくりと見たい人はそれでもいいでしょう。
しかし、他にも金沢の観光スポットを訪れたいでしょうから、兼六園だけに多くの時間をさけないと思います。
そうかと言って、せっかく来たのに、重要なポイントを見逃したくはありませんよね。
何も知らなければ、きっと見逃してしまうところが出てきます。
ここでは、兼六園の定番コースをご紹介します。
約1時間で回れるコースです。
徽軫灯籠(ことじとうろう)
徽軫灯籠は、兼六園のシンボル的存在です。霞ケ池にたつ2本脚の灯籠です。
兼六園を紹介する観光写真でよく見かけます。
琴の糸を支える駒に似ていることから、その名が付いたと言われています。
多くの観光客が写真を撮るスポットとなっています。
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唐崎松(からさきのまつ)
13代藩主前田斉泰が琵琶湖の唐崎から種を取り寄せて育てた黒松です。霞ケ池の水面を這うように伸びた枝ぶりが見事です。
園内随一の名木と言われています。
冬には雪の重みで枝が折れるのを防ぐために、雪吊りが行われます。
その光景は、冬の訪れを告げる風物詩として有名です。
雁行橋(がんこうばし)
橋には、11枚の赤戸室石が使用されています。雁が夕空に列を作って飛んで行く様子に似ているところから、このように名付けられました。
石が亀の甲羅のように見えるところから、亀甲橋とも呼ばれています。
渡ると長生きすると言われています。
根上松(ねあがりのまつ)
徽軫灯籠に次ぐ、兼六園の名物となっている高さ約15mの黒松です。大小40数本もの根が、地上2mにまでせり上がっています。
斉泰が土を盛り上げて若松を植え、成長後に土を除いて根をあらわにしたとされています。
このような迫力ある松は、他ではなかなか見られないだけに見る価値ありです。
瓢池(ひさごいけ)・翠滝(みどりたき)
瓢池は、兼六園で最初に作られたと言われています。形が瓢箪のようなので、このように名付けられました。
池には、不老不死の島である神仙島をかたどった2つの島が浮かんでいます。
翠滝は、霞ヶ池から瓢池に注ぎ込む高さ6.6mの兼六園最大の滝です。
滝音が、心地よい気持ちにさせてくれます。
紅葉滝と言われることもあります。
夕顔亭(ゆうがおてい)
安永3年(1774年)に建造された兼六園最古の建物です。質素で歴史を感じさせる、瓢池を眺める茶亭です。
当時のままの姿で残っています。
黄門橋(こうもんばし)
斉泰の役職が中国の役職名では黄門(日本では、中納言)であったため、黄門橋と名付けられたと言われています。長さは6mで、幅は1mの橋です。
横からは、石を2枚重ねたように見えますが、実際は1枚の石でできています。
噴水(ふんすい)
文久元年(1861年)に造られた、現存する中では日本最古とされる噴水です。噴水よりも高い所に位置する霞ヶ池から水を引くことで、その高低差を利用した自然の水圧で吹き上がっています。
水の高さは3.5mというから驚きです。
上から順に行くと、時計回りに園内を効率的に回ることができます。
時間に余裕があれば、他にも回るとよいです。
いいところがいっぱいあります。