KinKi Kidsの通算33枚目のシングル「まだ涙にならない悲しみが/恋は匂へと散りぬるを」が10月23日にリリースされました。
初週17.8万枚を売り上げ、オリコン週間ランキング(11月4日付)で1位となり、「デビューからのシングル連続首位記録」のギネス記録を更新しました。
2012年にリリースされたシングル「変わったかたちの石」の初週売り上げより、5万枚強の売り上げ増となりました。
では、なぜ今回売り上げが伸びたのでしょうか?
それは、2種類の初回限定盤および通常盤という複数バージョン商法と単純に楽曲がよかったという点が挙げられるそうです。
今回、良作を生み出すことができたのには理由があるといいます。
ジャニーズ事情に詳しいライター・ジャニ子氏は、次のように分析する。
「KinKi Kidsの2人は舞台裏では会話が少なく、一緒の撮影でも目を合わせることさえないため、長年“不仲説”が囁かれていましたが、最近ではその関係性に改善が見られたのか、今作では珍しく2人揃ってプロモーションをしています。
ここ数年、剛さんはENDLICHERI☆ENDLICHERI名義での活動をしたり、アルバム『Nippon』で海外デビューを果たしたり、カバーアルバム『カバ』をリリースしたりと、いわばアーティスト路線の活動に尽力してきました。一方、光一さんは舞台に力を注いでいて、ジャニーズ事務所の中でも随一と言われるほどの実力派舞台俳優に成長してきています。
2人は性格的に、表立って『実は相方をリスペクトしている』とは言いませんが、おたがい別のフィールドで活動をするうちに、ポジションが明確になり、厚い信頼関係が築かれてきたのではないでしょうか」
(リアルサウンドより引用)
確かに、2人には不仲説が囁かれていましたね。
本当に仲が悪かったのでしょうか?
必要な時以外、コンビで話をしない芸人がいます。
別に嫌いというわけではないですが、話をしないそうです。
KinKi Kidsの2人も、このようなパターンかもしれませんね。
必要以上に干渉しあうよりは、よほどよい関係だと思います。
おたがいに認め合っている様子は、今回のシングルからも伝わってくるという。
「これまでのKinKi Kidsの楽曲だと、歌の上手い剛さんのパートに耳がいきがちでしたが、今回は光一さんの歌声の良さもちゃんと伝わっています。おたがいの歌い方を理解した上で歌っている感じで、とても調和が取れていると感じました。1年9ヶ月ぶりのシングルですが、ここ最近の2人の活動をちゃんとフィードバックしていて、全体的にレベルが上がっていると思います」
曲調もまた、KinKi Kidsの長所を引き出している。
「2人はもともと『俺ら根暗だから』と公言しているように、“明るく元気なアイドル”というタイプではありません。でも、そんな2人だからこそ他のジャニーズグループとは異なったアプローチができます。今回の曲のタイトルも『まだ涙にならない悲しみが/恋は匂へと散りぬるを』で、失恋をテーマにしていますが、哀愁や悲哀といった感情を表現できるのは、KinKi Kidsの強みでしょう。クールな関係性の2人ですが、そこもまた魅力に繋がっているのは間違いないはず」
(リアルサウンドより引用)
今の若手ジャニーズグループには、明るくて楽しい気持ちにしてくれる歌が多いです。
悲しい曲というのは、あまりアイドルには適していませんからね。
しかし、KinKi Kidsは大人の熟成された味のようなものを歌で表現できます。
これは、かなりの強みだと思います。
年数を積み重ねてきたグループにしか、備わらないものだと思います。
2人が大人に成長したからこそ出てきた味なのでしょうね。
他のジャニーズグループでは表現できない哀愁や悲哀といったものを、十分に堪能させてくれますね。
KinKi Kidsの歌がまだ売れている、1番大きな理由がここにあるような気がします。
無理に仲よくなる必要はありません。
今のよい関係性を保ちつつ、KinKi Kidsでさらに大人の味を高めていって欲しいですね。